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御神輿 修繕便り~その2

先日、鹿手袋の御神輿の修繕レポートを紹介しましたが第二弾(2024年1月9日)です。

前回に引き続き修繕の様子を写真とともに紹介します。

露盤上部(鳳凰の台座)

露盤上部(鳳凰の台座)に亀裂が入っています。

鳳凰が激しく動いたことや、炎天下の熱を持ったことが大きな原因と思われます。

しっかり洗浄し十分乾燥した上で漆部分を古研ぎをし、従来の漆を研き落とします。

その後、下地塗りを数回へと。亀裂があった所は、削りだして埋めてから下塗りします。

馬(神輿を担いでいない時に置く台)の修復作業では、綺麗に洗浄後、亀裂や木が欠損している箇所を写真のように取り替えていきます。

新しい木には、表面をカンナで削り、四方転びへ。

一本一本異なる寸法と角度を特殊な角度定規で墨入れし、外形はのこ引き、細穴はノミで彫っていきます。

組み立ては、きちんと組み上がったらクサビを入れ、余分な先端を切って仕上げます。

その後に下地塗りと乾燥を繰り返した後、同じように漆を塗って乾燥を繰り返し完成へ。

まだ箇所箇所の修繕なので、完成イメージが浮かびませんが、金を使った装飾などの工程に入るとグッと上がるんでしょうね~楽しみです!